KICSコラム
大学入試英語外部試験導入延期について
文科省が2020年度から大学入試に利用すると言っていた英検などの外部試験導入が延期されました。
当然でしょう。
お役所のすることと、一口に言ってしまって良いかどうかわかりませんが、そもそもの計画がずさんすぎます。
まず、現行の中学生からの英語教育の内容を変更する必要があります。そのためには、先生の教育や指導から必要だし、
今のような、先生1人対生徒40人みたいな体制を変えなければなりません。
現在すでに学校では日本人の学生の英語習得率を上げるもくろみで、前倒しで小学生から英語の授業を導入していますが、
これもはなはだ短絡的な考えで、英語を教えたこともない、ましてや自ら話すこともできない小学校の先生方に、
トレーニングもなしでいきなり教えさせるという暴挙。
そもそも、小学生から英語を教科として導入することで、まだ発達途中の脳に大きな負荷をかけるだけでなく、
それによる英語嫌いの小学生を大量生産することになりかねません。
日常英会話で使う単語や文法は、現在の中学3年間で学んでいる内容で十分です。
高校で難しい英語の知識を上積みするのではなく、
高校の3年かけて、現在の中学3年で学んでいる内容を使えるようにトレーニングすれば
英語が簡単だと思う生徒や、基本的な英会話ができるようになる生徒が増えるはずです。
誰が決定権を持っているのか知りませんが、本当に考えて、本気で英語教育を変えようとしているとは到底思えません。