KICSコラム
O オミクロン
みなさんこんにちは。英会話キックスの林です。2022年も始まりましたが新型コロナがいつまでも鬱陶しいですね。
今、オミクロン株という新しい変異株が猛威を振るっています。その前はデルタ株というやつでした。次から次へときりがないですね。
この【デルタ】とか【オミクロン】というのは、ご存じの方も多いと思いますが、ギリシャ文字の読み方です。アルファ株、ベータ株などの変異株があったのも覚えている方も多いでしょう。ただ、日本での第5波で流行っていたのは【デルタ】株で今(2022年1月時点)流行っているのは【オミクロン】です。ギリシャ文字の順番で言うと【デルタ】は4番目で、【オミクロン】は15番目です。英語のDとOの順番です。流行った順番は次なのに、なんで名前の順番は11も離れているのか不思議に思いませんか?
実は、WHO(World Health Organization)【世界保健機関】によって変異株が
VOC(Variants of Concern)【懸念される変異株】*Variant 変形・変異種 *Concern 関心ごと・懸念事項 と
VOI(Variants of interest)【注意すべき変異株】*interest興味・関心 と
VUM(Variants under Monitoring)【監視中の変異株】*Monitor監視する
とそれ以外、という4種類に分けられていて、VOCでなければあまり脅威とみなされずさほど報道されていません。
【デルタ】から【オミクロン】の間の10文字中8文字の名がついた変異株も存在しますが、懸念されるほどではないということのようです。
そもそもギリシャ文字で名付けることになった理由が、イギリス株とかインド株のように発見された地名を付けると、その地域で作られたかのような誤解を与えるため地名以外の名付け方として採用されたものです。抜けている2つの文字は【ニュー】と【クシー】ですが、この二つは英語のnewと似ているので紛らわしいのと、【クシー】は英語表記がXiで、某国の国家主席と同じスペルになるので外されたといううわさもあります。なんだか政治的なにおいがしますね。
それはさておき、上記のようにコロナの変異株の話題の中にも英語学習につなげることができる要素がたくさんあります。世界のいろんな機関の名前や、専門用語的に登場するアルファベットの意味など、興味を持って調べると多くの単語やフレーズが学べます。
現在、実際に海外旅行には行きにくい時期ですが、どんな状況でも無理やりチャンスに変えて、英語学習につなげるのも、コロナを乗り切る一つのアイデアかもしれません。皆さん、もう少しだと思いますので、ポジティブに頑張りましょう!